toggle
2020.05.14
#子育て#福岡

非認知能力って何?伸ばすためにはママはどう接すればいい?(前編)

愛着関係をしっかり築く

からふる保育園が焦点を当てて大事にしている「非認知能力」なんですが、非認知能力を高めるための親の接し方について教えてください!

「非認知能力」と最近言われ始めた感じがするんですけど、実は昔から言われていることなんです。それを「非認知能力」と呼んでなかったんじゃないかな。
例えで言えば目に見えない発達のことです。  

「歩き始めた」「ご飯が自分で食べれるようになった」などは、できるようになったことが目に見えて成長がわかりますよね。
目に見える成長じゃなくって、目に見えにくい成長、心の成長のことですね。

「忍耐強い」「頑張ること」「努力するところ」など。
あとは「優しい気持ち」や「思いやり」「感性」「創造性」「自制心」そういうことを意味します。

運動能力とかは測定できるけど、心の豊かさや表現力などは点数で表せないですよね。そういうのを「非認知能力」と今は言っているんです。

非認知能力を高めるための親の接し方といったら、やっぱりまずはスキンシップなんです!
まず愛着関係が一番!愛着関係を育てることが心の土台になります

愛着関係ってどういうことですか?

信頼関係のことです!!
実は全部繋がっていて、「自己肯定感」も「非認知能力」というところも結局は突き詰めていけば、小さい時0歳からの愛着関係がしっかりあるかどうか

人を信じる気持ちが育っているかというところがまず土台なんでしょうね。そこの土台が育っていないと上に何を積み上げても育たない。

どこかの研修で、講師の方が子どもが育つ原理を鏡もちに例えられました。

一番下の大きなもちが「体」。その上に乗っているもちが「豊かな心」。その上に乗っているみかんは「賢い頭」を表しています、と。わかりやすいですね。

土台がどっしりしていないと何を積み上げても崩れちゃうので
発達の段階としては、
①体の発達
②「愛着」という土台をしっかり固めること。
③「非認知能力」というのを育てる。

1〜2歳ぐらいまでにはそれが必要で、それが出来上がって初めて社会性が育ってくると言われています。

そのため、からふる保育園では先生との信頼関係を大切にしています。
そして、「やりたいこと、とことんやる!!」の意欲を大切に育てています。

ここは保育園だからちょっと早いですね、もう2歳児さんなんて意欲、やる気いっぱいで、次の段階の社会性が育ち始めてますよ。

一緒に遊んで「あの子は優しい」「あの子はこれが好きだ」など。そういうことを子どもが生活の中で自ら感じています。

一緒に相手の気持ちになって考えたりする、その社会性の育ちは点数でははかれないですよね。

その子ってどんな気持ちでいるのかなって想像したりする。見えない心を見ようとしている。
そういう心の発達を保護者の皆様と共にからふる保育園の子どもたちの中に育てていきたいですね!!

結局勉強は後からだってどれだけでもついてきます。頑張ればですね。

だけどこの力っていうのはなかなか最初に育てておかないと後で育ちにくいと言われているんです。

優しさって後から育ちにくいって言われるけどほんとにそうだと思う。後からこちらがいくら優しくしたって、「優しくしなさい」と言ったって、なかなか自然に優しくできなかったりします。根本に根づいてなかったらですね。

でもそれを気付いた時からやり始めても大丈夫ですよ。気付くのが早ければ早いほどいいのでしょうけれど。

親の接し方として一番はスキンシップ!そして「大好きよ!」って言ってあげる。「どんなことしたってあなたのことが大好き!」って!

成長と共にイヤイヤ期がやってきます。
その時、子どもは自立しようとする中で親の愛情を確かめるようになります。
わがままに見える態度が多くなりますね。「こんなことする自分でも好きでいてくれるだろうか」というように。

でもそこを確かめながらそれでも親はスキンシップをとる!スキンシップは常に付いて回るかな。

手出しや口出しは控え、意欲を育ててあげる

あとは、ママとしてやって欲しいなと思うのは「意欲」を育てること!

「意欲のある子に育てましょう」とよく言われていますけどその意欲ってどこからくるかというのは実はイヤイヤ期がスタートなんです!

0歳から意欲的に探索したり何かを引っ張り出したりとか!
実は、子ども達はもともと意欲を持っています。育つ力は持っているんです。

イヤイヤ期にきたときにママが
「それ汚れるからやめて」
「これはちょっと今してほしくないから」など、声掛けや態度に少し気をつけてみてはどうでしょうか。

例えば、洋服のボタン掛けも「もう間に合わないからお母さん留めちゃう」みたいな。せっかく意欲が出てるのにそれを先回りしてちょっとやっちゃうこと。

手や口を出しすぎないようにそれはママが少し気をつけたほうがいいのかなって思います。
私達、保育士も気をつけなければ…と意識して過ごしています。

あとは、すごく大事なことで「子どもがハマっている遊びや好きな物にはとことん共感してほしい!」ということです。

からふる保育園では「好きなことをとことん突き詰める」ことを大切にしていますので、ママが保育園と共にその子の「好き」を認めてくださると大変ありがたいと思ってます。

「好き」なことには自然と意欲的になれますよね!!その体験が大切だと感じています。

なるほど!とても分かりやすいです。
私もからふる保育園に子どもを預けさせてもらっていますが確かに園では、我が子の「好き」に先生方にはとことん付き合って遊んでもらい満たしてもらっています。
親としてとてもありがたいことです。

ゆき先生 プロフィール
幼児教育歴13年。常に子どもたちや働くママに寄り添いながら「待つ保育」をモットーに幼稚園や託児所、1歳児さんの親子教室を受け持つなど、あらゆる面からの幼児教育に関わる。
現在は「乳幼児期の子どもの幸せをもっと追求したい!!」とからふる保育園の園長として保育に携わっています。

ライター紹介

KaRaFuRu Webチーム

KaRaFuRu Webチーム

facebook line twitter
関連記事