toggle

転勤・引越し時の新しい土地での人間関係(コミュニティ)作りのコツ

転勤や転職、それに伴ってはじめての土地での生活をスタートさせるというのは、何度経験しても若干の緊張感を覚えるものです。

かくいう筆者も、幼少時代や独身時代、また結婚してから、幾度となく引越しを経験してきました。

産まれは東北、育ちは関東、青春時代は北陸で過ごし、結婚を経て甲信地方に移り住み、現在は北海道民として生活しています。
「どこ出身?」と言われると、自分でもよく分からなくなり「…日本?」なんて答えてしまうほど、引越しを経験してきました。

そんな幾度となく引越しを経験した筆者ですが、学生や独身時代、そして子どもを持った親としての立場では、それぞれに新しい人間関係構築に違った視点や苦労がありました。

今回は、母親としての立場で経験した、引越しに伴う新たな人間関係の作り方について、経験談とともに私なりに掴んだコツをお話させていただきたいと思います。

独身時代と親として属する、コミュニティの違い

学生・独身時代のコミュニティへの参加は、自ら悩み考える前に、自分が該当するカテゴリーに自然と属してしまうパターンが多いものです。

そう、学校や職場といった、自分と同じ年齢や知識をもった人同士が集まるコミュニティの中に入っていくため、「行く場所がない…」という点でつまづくことがありません。
(そのコミュニティの中で、上手く立ち回って行けるかどうか…は、また別の問題ですが。)

それに比べ、結婚した後、または子どもが産まれた後の引越しは、自分がカテゴライズされるコミュニティの属性が「直接自分に関するものではない」という点で、戸惑いが大きいものです。

「〇〇さんの奥さん」「△△君のママ」といった立ち位置により発生するカテゴライズのため、”自分”という存在そのものから少し離れた位置付けによるコミュニティに属するパターンが前提となってしまいます。

ママ同士の繋がりは、いままでの人生で経験してきたコミュニティの作り方とちょっと違うところから、当初は多少戸惑いますよね。さらには、地域性や年代という点も実に多種多様です。

いままでの経験が役に立たないという点が、ちょっと厄介なんですよね。

ママという立場での人付き合いのコツ

そんな、ほぼ共通項も無いようなコミュニティ内で、いかに人間関係を築くためのきっかけをつかんでいくのか?!筆者の経験を踏まえてご紹介していきたいと思います。

学校や園での役員を引き受ける

子どもがいて集団生活が始まると、親にはその学校や園での「役員」という仕事が降りかかってきます。その学校や地域差によって、比重の差こそあると思いますが、きっと多くの人が「面倒でやりたくない」と思っていることでしょう。

この面倒な役員のお仕事をあえて引き受ける…というのも、上手にママ友間のお付き合いを築いていく方法の1つなのです。

なんと言っても面倒くさいことを引き受けてくれる人なので、多くのママ達は好意的に受け止めてくれます。そして、役員という立場から集団の中に居ながらも一歩外れてた場所が自分の位置になります。

この「集団に属しながらも、一歩引いた立ち位置」は、筆者にはとてもやり易い位置でした。

実際、筆者の末娘が幼稚園に入園した際、同級生のママ達の多くは20歳前後離れているママ達ばかりでした。自分の娘レベルのママ達の中では、何気ない会話の糸口が難しかったりします。

ですが、クラス役員を引き受けたことにより、お互いが話をするきっかけを掴みやすくなり、そこから関係性を深めることができました。

パートやアルバイトで働きに出る

子どもを通じた関係では無く、もっと自分の確立した繋がりを持つ人間関係を持ちたいのであれば、もっとも手っ取り早いのはパートやアルバイトに出てみるという方法ではないでしょうか。

結婚と同時に他県に引越しをした筆者も、上の子ども達が幼稚園に入園した時、園に預けている時間だけ飲食店でアルバイトをしました。
そこでの時間は主人や子どもと離れた、自分だけのもの。
「ママ」という立場を離れて、自分らしくいられる場を新たに得ることができました。

典型的な意地悪な同僚もいましたが、そういう人が1人いると、なにかと周りは結束するもので(笑)。
他の人達とは仲良くさせて頂き、定時後には一緒にお茶に行ったり、たまに一緒に飲みに行くような関係性を築くことができました。

本来仕事場であるために、仕事で結果を出せば周りとの関係性も良好に保つことができるので、独身時代の社会人経験が多いに役に立ったと思っています。

まとめ

中学時代、筆者が転校することになった時に先生が寄せ書きに書いてくれた言葉を、いまでも覚えています。「友人は減ることは無い、増えていくのだから。」

その言葉を頂いてから、新しい土地への引越しは、友人を増やすチャンスと思えるようになりました。

知らない土地に行くと、1からの人間関係構築に神経を使うと思います。

ですが、必要以上に敬遠すること無く「自分がされて嫌なことは相手にもしない」「笑顔」という点を念頭に置いていれば、大概の人とは良好な関係を築けるのではないでしょうか。

築けなかった時は、ただただ、その人とは相性があわなかっただけのこと。
反省する点があったとしても自分を過剰に責める必要はないのです。

新たな出会いを怖がらず、自分のペースで築いていって頂ければと思います。

白藤さつき
13年間正社員として勤務。お局街道まっしぐらと思いきや、予想外に結婚。はたまた予想外に3人の子を持つ子だくさん母となる。現在、肝っ玉母ちゃんライターとして活動中。

ライター紹介

からふるMoms

からふるMoms

KaRaFuRuのママライターチームです。

facebook line twitter
関連記事