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絶対に必要な「生活防衛資金」とは?お金のプロが考える金額&世間のリアルな声を紹介!

突然ですが「生活防衛資金」という言葉を聞いたことはありますか?恥ずかしながら私はつい最近知りました。実は家計管理をする上で欠かすことのできない大切なものなのです。

今回は生活防衛資金についてお伝えします。生活防衛資金とは何なのか、いくら必要なものなのか、金融庁や大手出版社に掲載されている情報などを参考に、考え方や目安金額まで紹介します。

生活防衛資金の存在を知り、生活防衛資金を確保するために行動していくだけで、家計管理の不安が少なくなり、今後貯金をするモチベーションに繋がりますよ!

生活防衛資金とは?

生活防衛資金とは、失業や病気、災害などで収入が減ったりなくなったりした時に備えるお金のことです。

失業した時にもらえる「失業保険」などは、実際に失業してから手元にお金がくるまでに時間がかかるもの。その際に蓄えがなければ生活ができなくなってしまいます。

一般的に「一か月の支出予定金額×何か月分用意するか」で生活防衛資金の金額を設定します。何か月分用意するのかに関して、目安はある程度ありますが正解はありません。各家庭の状況や家族構成、これからのライフプランによって異なるのが現実です。

生活防衛資金の金額を設定するための考え方

「生活防衛資金が必要なのはわかったけれど、いくら貯めればいいの?」という方へ、生活防衛資金の金額を設定するための考え方、基準をお伝えします。

1. 自営業or会社員で何か月分貯めるか変わる

夫や妻の働き方によって生活防衛資金をどの程度用意するかが変わります。

たとえば会社員の場合、万が一失業した際は「失業手当」がもらえます。失業手当は失業してからもらえるまで3か月程度の待機期間がと言われているので、最低3か月分の生活防衛資金を貯めておけばいいと言えます。

一方で自営業の場合、失業手当の制度が使えません。万が一失業、つまり自分で経営しているお店や会社がつぶれてしまった場合、収入を保障してくれる失業保険のような制度がないので、無収入の状態でも生活していけるよう、ある程度まとまった金額のお金を用意する必要があるでしょう。

2.子どもの有無や家族構成によって設定金額が変わる

たとえば独身者の方は養う家族がいない分、自分一人が数か月収入がなくても生きられる金額を用意すればいいことになります。

しかし子どもがいる家庭ではそうはいきません。たとえ親が無収入になっても子どもを食べさせる義務があります。

子どもの人数や年齢、妻が正社員なのか専業主婦なのかによって支出額や収入額が変わるので、一つ一つの家族構成に合った金額を生活防衛資金として設定する必要があります。

生活防衛資金の目安金額は?

生活防衛資金は、家族構成や働き方によって考え方が異なるのが一般的です。

これから生活防衛資金を貯めたい方や、今生活防衛資金を貯めているけれどこの金額でいいのか迷っている方へ、プロの意見とアンケート結果を紹介します。

お金のプロが考える生活防衛資金の金額

家計のプロ中でも意見が分かれるのが生活防衛資金の金額。テレビ出演や書籍を出版されている有名ファイナンシャルプランナー、経済評論家などのプロの意見を複数紹介します。

【横山光昭 家計再生コンサルタント・ファイナンシャルプランナー】
日常生活で使う生活費を入れておく口座に給料の1.5か月分、貯蓄用の口座に生活防衛資金として手取り月収の6か月分を貯めましょう。

(参照サイト:講談社)

【山崎元 経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員】
株式や投信は部分売却ができて十分な流動性があるのだから、生活防衛資金は3カ月分くらいで十分。

(参照サイト:ダイヤモンドオンライン)

【たばぞう 投資顧問のアドバイザー】
収入と支出のバランスを見極めて生活防衛資金を決めていくと良いですよ。独立ならば、3年程度、働きながらならば3か月から半年程度が生活防衛資金として目安になるかと思います。人によりますけどね。

(参照サイト:金融庁 つみたてNISA座談会

生活防衛資金を貯めたor貯めたいと考えている方のリアルな声

生活防衛資金は、各家庭で考え方にばらつきがあるのが現状。といってもやはり、具体的に周りの人が何か月分必要と考えているかは気になるところですよね?

株式会社イーライフが運営する「東京・神奈川・千葉・埼玉の不動産情報サイトE-LIFE」が2020年10月に公開している、生活防衛資金に関するアンケート結果は以下のとおりです。

【生活防衛資金は給与の何か月分あれば安心できると思いますか?】

(回答数)
1.半年程・・・39
2.一年程・・・34
3.一年以上・・・14
4.3か月分程・・・13
5.一か月程・・・0

約7割が半年から一年程の生活防衛資金があると安心だと回答。反対に一か月分で十分と意見はゼロでした。

(参照サイト:E-LIFE

【体験談】我が家は生活防衛資金180万円に設定しました

ちなみに我が家の生活防衛資金についてもお話したいと思います。我が家は夫が会社員、私自身はパート勤務をしています。子どもは一人、2021年時点で4歳です。

我が家の一か月の支出金額は30万円程度なので、まずは半年分の180万円を貯めようと考えています。今後はマイホーム資金や積立投資にもお金を回したいと考えているので、生活防衛資金はひとまず半年分で設定しています。

マイホーム資金などがある程度貯められたら、もう少し生活防衛資金を増やしておいてもいいかなと計画中。金額は夫とも話し合い二人とも合意の上で決めました。

万が一のために生活防衛資金を貯めよう!

今回は生活防衛資金についてお伝えしました。最後にもう一度おさらいしましょう。

  • 生活防衛資金は万が一の時に備えるお金のこと
  • 各家庭の状況で金額を設定することが重要

今までは私は漠然と「お金がないと不安」と思いながらも、貯金のゴールが不明確だったので、なかなか貯金できませんでした。

しかし生活防衛資金の存在を知ってから「このお金を貯めたら半年程度は暮らせる」と思うことで不安がなくなりました。貯金をする明確な目標もできたので、家計簿をつけるのも楽しくなりました。

みなさんもぜひ生活防衛資金の金額を決めて、万が一のために貯金を始めてみましょう!

Saki
男の子1児のママ。読書が趣味。好きな作家は有川ひろさん。

ライター紹介

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KaRaFuRuのママライターチームです。

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