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夫が気持ちよく家事してくれる!?夫のトリセツ 家事をやる気にさせる声かけは?

独立行政法人労働政策研究・研修機構によると、夫婦共働き世帯は、1980年には全体の35.5%であったのが、2019年には68.4%になっています。

夫婦共働き世代が増えたなかで、ともに働き、ともに家事をこなすことが徐々に当たり前になりつつあります。

しかし、実際には妻に家事負担がかたよっているケースがほとんどです。大和ハウス工業が共働き夫婦の家事負担の割合について行った調査によると、妻の認識では「夫1割、妻9割」といった結果が出ています。

「夫に家事をもっとしてもらいたい」と思う妻が多いのが現状ですが、なかなか思うように夫は動いてくれません。どうしたら夫が気持ちよく家事をしてくれるようになるのでしょう?

この記事では、夫が気持ちよく家事をしてくれるためには、妻はどのように対応したらいいかということに焦点をあてて記述していきます。

夫が家事を嫌がる理由4つ

夫には夫なりの家事をしたくない理由があります。まずはその理由をみていきましょう。

男性は、会社で家庭を優先しづらい風潮が強い

1986年に男女雇用均等法が施行され、働く女性が増えるとともに女性でもキャリアアップしやすい環境ができつつあり、男女差別が少しずつ解消されてきています。しかし、いまだに「男性は家庭より仕事を優先すべき」という風潮が根強く残っています。

政府から、男性の育児休業も強く推進されていますが、厚生労働省の「雇用均等基本調査」によると、2019年の男性の育児休業取得率は7%ほどにとどまっています。「子どもが産まれたばかりの一時的な期間でもいいから、仕事より家庭を優先したい」という考え方でさえ、いまだに根付いていないことが現状のようです。

家事をしても、妻に不満をぶつけられ、感謝されない

夫が仕事で疲れているなかでせっかく家事をしても、不満をぶつけられるだけで感謝されないと気持ちが萎えてしまうようです。
「女性だって仕事をしてきて疲れているのだから、同じくらい家事してよ」と思いがちですが、男性は一つのことに没頭する特性があるためか、仕事で全力を使い切り、余力を残さずに帰宅するケースが多いのです。

自分の家事のやり方にダメ出しされる

あるインターネットによるアンケート調査によると、夫が妻にダメ出しされやすい家事トップ3は、

1位「洗濯」…洗い方や干し方、収納の仕方

2位「食器洗い」…油汚れのヌルヌル残り

3位「掃除」…掃除機のかけ方、テーブルの拭き方、お風呂掃除やトイレ掃除など、夫婦間で「きれいになった」のジャッジ基準に差がある

となりました。

筆者もうなずくことばかりです…。

この妻から夫へ対するダメ出しによって、「せっかく頑張ったのに…」と気持ちが萎えてしまうようです。

理想が高すぎてついていけない

自分は充分きれいになったと思っているのに、「これじゃダメだ」と妻に文句ばかり言われ、イライラをぶつけられる、とのことです…。

夫が家事をしやすくなるやり方3つ

我が家で夫に家事をしてもらう際のポイントをご紹介します。

夫の得意分野の家事をやってもらう

まずは夫が「これならやる」と言ったものをやってもらっています。何をしたらいいか分からなかったり、優先順位の高い家事が分からなかったりすることもあるので、筆者は「○○と○○、どちらがいい?」と家事を選んでもらうことがあります。

誰しも「やらされている」と思うとやる気がなくなるもの。自ら「やる」といったものをやってもらいましょう。

男性脳を理解し、1つの家事を集中的にやってもらう

脳科学的に言えば、男性脳は「シングルタスク」、女性脳は「マルチタスク」と言われています。

女性は、洗濯機を回しながら掃除機をかけて、鍋で煮込みながら食器洗いをして…など複数の家事を同時進行できますが、男性は一つのことを集中して徹底的にやる傾向にあります。
脳の違いを理解すれば、「なんでこれしかやってくれないの」といった不満は和らぐでしょう。

相手の家事のやり方に口出ししない

筆者は以前、夫の家事に文句を言ったら「じゃあもうやらない」とやる気を無くさせてしまったことがありました。
猫の手も借りたいほど忙しいのに、やる気をなくして一切やらなくなってしまうのは本当に困りました。

それからは理由があって改善してほしい場合は、感情的にならず落ち着いた声で優しく伝えるようにしました。

また、たくさん言われるとやる気をそぐようなので、言いたいことを我慢して1つだけにし、あとは夫が終わった後に気になるところだけを黙ってコソッとやり直したりしています。

家事のやり方も人それぞれなので、最終的にほどほどにきれいになっていればいいかと思うようにしています。

夫をやる気にさせる声かけ3つ

①「ありがとう!」

感謝の気持ちを大きな声&笑顔で伝えます。

筆者はときどき「そのくらいやって当然だ」と思ってしまうことがあります。しかし、感謝される・頼られると男性は喜び、「もっとしてあげようかな」「もっと感謝されたいな」と思い、さらにやる気になってくれます。

②「すごい!」

何か家事をやってもらったら大げさに褒めましょう。
「そんなにすごくない、私はもっとやっている」…そんな気持ちをグッと我慢し(^^;)、相手を褒めまくりましょう。

「すごい」と言われるだけで、夫はヒーローになった気分で「俺はすごいだろ、もっとできるぞ」とやる気になってくれます。

③「助かる!」

「あなたがいてくれて助かる」といった言葉は、自分の存在価値が認められ、男性の承認欲求が満たされます。
「俺がいるからこの家がまわっているんだな」「妻のためにもっと頑張るか」と思い、夫は家族のために頑張ってくれるようになります。

この3つの言葉をたくさん使うことで、家事をする→嬉しい言葉をかけられてやる気になる→家事をもっとする→もっと嬉しい言葉を言われて、さらにやる気になる…といった正のスパイラルができあがります。

これは、夫婦が円満になる言葉ともいえますね。

自分もがんばりすぎない

家事に育児に仕事。私たちは、妻として、ママとして、社会人として…さまざまな役割を果たしながら日々頑張っていますよね。

人生のなかでも、こんなにやることが多くて忙しい時期は、まさに今だけなのかもしれません。

こんな時期は無理に頑張り過ぎずに、「まあいいか」という気持ちをもつこともときには必要なのかもしれません。

おわりに

夫が気持ちよく家事をしてくれるための対応や声かけについて記述していきました。

筆者も、日々試行錯誤しながら夫と家事・育児・仕事に奮闘しています。

夫婦で気持ちよく家事をこなしながら、仲良く夫婦円満に過ごしていきたいものですね。

参考文献  

独立行政法人労働政策研究・研修機構 
共働き夫婦の「家事」に関する意識調査 第1回 |大和ハウス工業
話を聞かない男、地図が読めない女 男脳、女脳が謎を解く|主婦の友社アラン・ピーズ+バーバラ・ピーズ

オリーブ
アラフォー主婦。小学生1人、園児2人を子育て中。時短・簡単・楽チンをモットーに、お金をかけずに楽しむことを模索中♪

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KaRaFuRuのママライターチームです。

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