toggle
2024.03.08
#子育て

上の子の突然の『赤ちゃん返り』〜対処法を知って少しでも育児に余裕を〜

下の子が産まれたら避けて通れない『赤ちゃん返り』

下の子が産まれて、上の子が赤ちゃん返りをしてしまった。よく聞くお話ですね。2〜3歳の頃に下の子が産まれると、それまで一人でお着替えを頑張ろうとしたり、ご飯を自分で食べようとしたり、トイレに行こうとしたりと頑張っていたのに「ママと一緒じゃなきゃできない」と言うことが増えてしまいます。やる気を出してくれるように私自身も頑張ったのにと、ショックで肩を落としたこと、ありませんか?

ついつい下の子の面倒を優先するため、上の子に「ちょっと待っていてね」を連発してしまう。上の子にたくさん我慢をさせてしまったりして、さらにママが育児をうまくできなくて自己嫌悪に陥ったりすることはよく聞く話です。

『赤ちゃん返り』は親子の信頼の証

しかし、上記のような状態を、保健師さんに相談をしたところ、「赤ちゃん返りは親子の信頼の証だよ」という言葉をいただきました。赤ちゃんが産まれたことにより、上の子は嫉妬したり甘えたりして「いやだ」と言って泣いたりしますが、子どもには、いやなものはいやだと表現する力があり、信頼している相手だからこそ言えるんだよとお話してくださいました。

また対処法として「上の子とのラブラブタイムを意識的に作ってあげてください!」とアドバイスがありました。例えば、「赤ちゃんが寝たら、一緒に遊ぼう」と具体的な見通しをたててあげ、赤ちゃんが寝たら、これでもか!というほど上の子を抱きしめて「大好き」を連発してみてください。

子どもがベタベタしたり、ワガママを繰り返したりするのは愛を確かめるための「試し行動」だと言われています。試されたら子どもが「もういい」と言うまで愛情を注いであげましょう。それを繰り返すことで、上の子はだんだんと赤ちゃん返りが落ち着いていきますよ。

また、パパや祖父母に赤ちゃんを見ていてもらい、上の子と二人きりの時間を作るといったことも大事なことです。ママにとっても上の子に集中でき気分転換にもなるので、二人きりで散歩や公園に遊びに行くのもいいですね。

なんで『赤ちゃん返り』をするの?その本当の意味とは

そもそも、子どもはどうして赤ちゃんになりたがるのか。それは、赤ちゃんは「何もできないから」です。「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だからできるよね」とか「がまんできたからえらいね」ではなくて、赤ちゃんのように何もできなくても、子どもは愛情を注いでほしいのです。

見返りなく「何もできない赤ちゃんのようなあなたでも大好き」と愛情を注ぐことが、「自分は必要な人間なんだ」「自分は自分でいいんだ」といった『自己肯定感』が育っていきます。

出典:0歳から3歳が「心の土台」をつくる大事な時期!しつけ・勉強よりも大切なこと(明橋先生インタビュー1)

「自分は愛されている」「自分は大切にされている」をわからずして、人を大事にすることはできません。ですから、上記イラストのようなしつけやルールが身に付いたり、あるいは思いやりが育ったりするうえでも、土台の自己肯定感を育つと人への思いやり(兄弟への愛情)が育っていきます

まずは「あなたが大好き」の愛情のコップを満たそう

心をコップ、愛情を水にたとえると、親の愛情によって満たされたコップで、それにより自分(上の子)が満たされると、次に兄弟(下の子)を愛するコップが満たされていきます。

つまり、親に愛されて、自己肯定感が満たされて、はじめて他者(兄弟=下の子)を愛することができるのです。まずは上の子の心のコップに「あなたが大好き!」と、愛情をたくさん注いであげて、コップがいっぱいに満たされ、あふれたら、自然と上の子が下の子へ愛情を注いであげることができるようになります。

2人目以降を妊娠されているお母さん、兄弟育児に奮闘しているお母さんに、この記事が少しでも役にたてたら幸いです。

参考文献
・0~3歳の これで安心 子育てハッピーアドバイス 明橋大二
・きょうだいの育て方 小崎泰弘

オリーブ
30代主婦、8歳、6歳、3歳の3児を子育て中。時短・簡単・楽チンをモットーに、お金をかけずに楽しむことを模索中♪

ライター紹介

からふるMoms

からふるMoms

KaRaFuRuのママライターチームです。

facebook line twitter
関連記事