ワーママ視点で考える『働き方改革』

『働き方改革』とは、正式には『働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律』の整備のことです。長時間労働の是正や、雇用形態にかかわらない公正な待遇をめざすため、関係法律の整備がされており、身近な話題でいえば残業時間の上限が設けられたことや、年次有給休暇の取得が義務付けられたことなどが代表的ですね。

そんな『働き方改革』について、今回はワーママ視点で考えていきます。

参照：厚生労働省

ワーママにとって働きやすい会社（制度）とは？

ワーママにとって働きやすい会社の制度とはどんなものでしょうか。

子どもの年齢による違いはあるかもしれませんが、代表的なものとしては以下があてはまるかと思います。

1.有休が取得しやすい

休みたいかどうかというママ自身の希望の前に、子どもが小さなうちは子どもの体調不良で休まざるを得ない日が多いものです。ママ自身の体調不良であれば多少無理をすることがあっても、子どもの体調はどうにもなりません。

一日単位だけではなく、半日単位や時間単位での有休取得が可能な職場であれば、病院受診、病児保育、病児シッター、家族との看病交代など、あらゆる対応がしやすいですよね。

また子どもが小学生になると、夏休みや冬休みなど子どもの長期休暇に合わせ、ママ自身も長期での休みが取得できれば、家族みんなで休みを合わせやすくなりますね。

2.時短勤務ができる期間が長い

現行の育児介護休業法では、短時間勤務は3歳未満の子どもがいる従業員が対象とされおり、会社としてはそれ以上の短時間勤務を認めなくてもよいとされています。

とは言え、子どもが3歳になったとしてもいきなりフルタイムで働けるママは決して多くないでしょう。家族の協力、子どもやママ自身の体力など難しい面もあり、最近では小学校入学前までは短時間勤務を認めている会社も増えています。

小学生と保育園児を育てている筆者の実感としては、子どもへのフォローが増える小学校低学年の時にこそ短時間勤務が必要でしたので、従業員それぞれの事情に合わせて利用できると有難いのかなと思います。

また、勤務時間を柔軟にずらすことができるフレックスタイム制度が利用できれば周囲の協力を得てフルタイム勤務も可能かもしれませんね。

参照：育児・介護休業制度ガイドブック

3.在宅勤務制度が使える

2020年のコロナ禍ではじめて在宅勤務制度を利用された方もいるかもしれませんが、自宅にいてもできる業務内容であれば、ワーママにとって普段から在宅勤務制度が使えると本当に働きやすいものです。

台風での急な休校、子ども自身は元気でもインフルエンザによる学級閉鎖など、親子ともに健康であっても出社することが難しい日は山ほど訪れます。自宅で仕事ができれば業務を止めることもなく、休んだからと言って仕事がたまることもないですよ。

筆者の働いている会社の「働き方改革」良かったこと

1.フルリモートとフルフレックス

筆者の会社は、フルリモートかつフルフレックス勤務というまだまだ一般的ではない働き方を認めてくれています。

年に数回は上司と直接会うこともありますが、基本は自宅で仕事をしているので出社することがありません。コロナ禍でも出勤調整がなかったことは本当に助かりました。（自宅で仕事しているので休校・登園自粛の子どもも自宅にいたという苦労は別として・・・）

勤務時間も午前5時から午後10時までのあいだに自由に組むことができるので、同僚とのWebミーティング以外はその日の予定にあわせて柔軟に勤務時間を調整しています。

2.オンラインランチミーティング

定例会議もWebミーティングで行いますし、定期的にオンラインランチも行っていますので、ただパソコンの画面に向かって仕事をしているだけではなく、全国各地にいる同僚ときちんと話すこともできています。

3.雑談チャット

社内でのやり取りにチャットを利用していますが、仕事の話はもちろんのこと、雑談をするためだけのチャットスペースもあります。

隣のデスクの同僚と気軽に話をするように、「週末は○○に行ってきたよ」「髪型変えましたね！」という会話も行っています。

逆に悪かったことも考えてみましたが、現時点では一つも思い当たることはないです（笑）

少しずつ良くなっている

ワーママ歴は9年目の筆者ですが、1年目の頃よりも断然働きやすくなっていることは実感しています。それはママだけではなくパパの働き方や休み方が変わっていることも大きなポイントですね。

残業時間の上限規制や有休の取得義務など、法律で改善されていくことはもちろんですが、会社と従業員でよりよい仕組みを求めていけば、私たちの子どもが大人になる頃には更に働きやすい、生きやすい社会になっているといいですね。

rimos
小学生と保育園児の姉妹育児中のママ。金曜夜のビールが大好物。仕事も家事も時短命。